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コンセプト 日常から生み出され、日常に還元されていくアートイベント。2000年度有鄰館芸術祭のコンセプトです。 「時の積み重ね」と「桐生」という二つの糸が交差して、いちまいの布のようにしあがっていくことをテーマとした一般参加型フェスティバルをめざします。 アーティストたちの参加の仕方は大きく分けて2種類。ひとつは従来の自己表現行為としての参加。もうひとつは、一般からのデータの展示を担当するアンカーとしての参加です。時と場所、アーティストと社会とのコラボレーションが成立する座標をコーディネイトしていくのが、実行委員会の仕事です。 有鄰館とは 創業者・矢野久左衛門が「矢野商店」を興したのは亨保2年(1717)のこと。フロンティア精神あふれる近江商人が、絹製品でその当時すでに著名だった桐生を活動の拠点に選んだのであった。寛延2年(1749)、現在の地、本町1・2丁目、その当時の桐生新町に矢野商店の暖簾を掲げ、現在に至っている。有鄰館とは、その矢野商店の倉庫・味噌醤油などの製造蔵群であり、明治・大正期に建造された近代化建築の集合体として桐生市の重要文化財に指定されている。1994年、建造物群は(株)矢野商店により桐生市に寄贈された。現在は有鄰館内に事務所をおき、桐生市のみならず、全国から注目されるイベント空間として運営されている 有鄰館芸術祭とは 有鄰館というと稀有な空間と、現代を生きる人間の感性との交流を、市民の手で演出する・・・そうした願いから、演劇祭と芸術祭を一年ごとに行うイベントが1995年に発足、今日に至っている。2000年度は芸術祭、実行委員長は森村均。 |