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- 新井淳一は自らをテキスタイルプランナーと称し、そして仲間たちは「産業主義を超えた職人」または「日本織物界の奇才」と呼ぶ。
彼は前衛的な日本のファッションデザイナーたちと共に、現代テキスタイルの表現と意義を示唆する中心的な存在である。
- 新井淳一の創作は手わざの美学への崇拝から始まった。もちろん世界の織物の歴史についても彼は博識である。
- 完全主義者の彼は現在ではコンピュータをも駆使している。が、新井はコンピュータも自分の創作の単なる手助けの一つと言い切る。
「手わざの魂を知らずして、なんのハイテクノロジーか」
彼の持論である。
- 新井の創作場所は今も桐生の彼の家(それは彼の生家でもある)である。そこは数え切れないほどの民俗学的美術品に満たされている。その中で彼は今日も創作を続ける。
- 新井淳一のテキスタイルには、自然と人工が共存している。言い換えれば手仕事とハイテクノロジーの共存。さらに言い換えれば古いものと新しいものの融合である。
- 例を挙げよう。彼が芸術品として織物を作り上げる場合には、まず素材に手が加えられる。つまり天然や合成の素材を物理的に変化させる。布地を作りだすところから彼の創作は始まっているのだ。
新井がテキスタイルプランナーと称する由縁である。
- 新井淳一の芸術論
- 「心に思うことなくして、得るものなし」
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- 例えどんなに素晴らしテクノロジーがあろうとも、それを使いこなす者が無思慮では何も生まれてはこないであろうと新井は警鐘をならす。
- 「俺の速さは想うと同時だ」メフィスト・フェレス
- ドイツの有名な小説「ファースト」の中で語られる悪魔メフィスト・フェレスの言葉である。新井は誰かに芸術論を尋ねられた時この言葉を好んで使う。
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