・・ど ・・ぞ (さあ行くド)
(食べちゃ駄目だド)
とうてき 即死 (きのどくに崖から落ちてトウテキだった)
どうののこ 胴着
とうせんばっこ とうせんぼ (あの子がトウセンバッコしてるんで通れない)
とうむぎ とうもろこし
どうげる ひっくり返る 
倒れる
(石に躓いてドウゲッた)
とうりゅう 棟梁
どうりゅうさま 道了薩  
室町時代の僧 
ひねくれた根性を直してもらうため社にねじれた木を供えることから根性の曲がった人のことを言う
とうろうむし とうろう虫 
かまきり(昆)
オガミムシ オガミドウロウ 
上野勇氏の調査によればカマキリの方言は全国で五七五語、赤城山南麓のみでも三十三語を数えたが近年ほとんどカマキリに統一された
とうだいぎ 下の方で三本同じ様に分かれている三つ又の木で山の神の腰掛けだから切ってはいけないと言われている
どうずき 基礎工事の地固め
ど(う)ずく 胴突く 
胴を拳で突くこと
(生意気言うとドズクぞ)
とおよそり なんとなく近づくのを避けている様子 (このごろあの人はトオヨソリにしている)
とき 鳥を捕るための霞網
とき (そんな所へ行ったトキねえ)
どぐら(か)す ドズク (生意気言うとドグラスぞ)
どけえ 何処へ (そんなに急いでドケエ行くんだ)
どこい 何処へ (そんなに急いでドコイ行くんだ)
どこい どれどれ (具合が悪いってドコイどんな具合だ)
どこをどうしたんだか 何処をどうしたんだか 
何故か
(全然動かなかった車がドコヲドウシタンダカ動く様になった)
どこそこ どことなく 
何となく
(ドコソコ話しが噛み合わないな)
とこばん 床番 
埋葬の穴掘りは隣組順番でその番の人
とこほり 床掘り 
墓穴掘り
ところ 葉が丸い山芋 
普通の山芋は葉が長い
ところびんぼう 所貧乏 
場所によって損をすること
(九州の台風被害は大きい様でまったくトコロビンボウできのどくだな)
としこし 年越し 
大晦日
(明日はトシコシだいよいよ今年も終りだな)
としこしざかな 年越し魚 
大晦日の晩に食べる魚で鰯か川で捕った鰍を使う
どじぐるう 七転八倒して苦しむこと (腹痛でドジグルってる)
としとり 節分 (もうすぐトシトリだぞ)
どじべた 地面 (ドジベタに座っちゃ駄目だ)
とずか 面積の単位 
一斗の米や麦の種を蒔く広さ
どずばりこむ 座りこむ (ドジベタにドズバリコムんじゃない)
どずわりこむ ドズバリコム
どだい もともと 
本来 
元来
(それはドダイ無理に相談だ)
どたま (ドタマをカチ割るぞ)
(馬鹿なドタマだなあ)
とちっかゆ 栃粥 
栃の実を入れた粥
とちぐるう とち狂う 
血迷って騒ぐ様子
(あんな女にトチグルいやがって)
とっかかる 取り掛かる (そろそろ仕事にトッカカルか)
とっくるけしひっくるけし とっかえひっかえ 
入れ替わり立ち代わり
(トックルケシヒックルケシお酌に来るんで困った)
どっくむ 飲み込む (その薬は噛まずにドックムんだよ)
とっけっこ 取換えっこ (そのリンゴとこの柿トッケッコするか)
とっこす 追い越す (あいつ黙ってトッコしてった)
とっこむ 取り込む (洗濯物をトッコミな)
(良い物ばかり一人でトッコんでる)
とったかみたか 取ったか見たか 
金を取ったが見ただけですぐ無くなってしまうこと
とったもんばっこ 先に取った者に占有権があること
とっちが(げ)える 取り違える (誰か靴をトッチガエてった)
とっとき 取って置き 
晴れ着のこと
(トットキを着て来たね)
とっとまり 終り 
結末
(いい加減にしねえとトットマリがつかねえぞ)
とっちゃなげ 取っちゃ投げ 
すいとん 
千切り取っては投げ入れることによる
とっつける 取り付ける
とっぱずす 取っ外す 
取り外す
(茶碗をトッパズシテ割っちゃった)
とっぴ 生まれた日 
誕生日
(明日はお前のトッピだな)
どてむぐら 土手むぐら 
ドテモグラ
どてもぐら 土手もぐら 
もぐらが出ない様に三夜様や庚申様の夜に小豆を甘く煮たものに小麦粉を捏ねて握り入れて食べる 
モクラップサギ モグラフサギ ドテ
ととなず いい加減 (トトナズ言うな)
どどめ 桑の実
どば 土鳩 
一般的な鳩のことで雉鳩などと区別する
ととろずく 戸惑う 
決めかねてまごまごする
(どうするか?って急に聞かれてトトロズイちゃった)
とばぐち 家の入り口 
物事の始めの所
(まだ仕事のトバグチだぞ)
とばっくち トバグチに同じ
とぶぐち 家の入り口
どびんおとし 土瓶落とし 
尺取虫(昆)農作業のとき持って行った土瓶を桑の枝と思って掛けて落としてしまう事に因る
とびあがり 飛び上がり 
突飛な言動をすること、またその人
調子者
(あのトビアガリが・・・)
とみ 唐箕
とみのくち 唐箕の口 
唐箕の口は風が強く吹き出すところから風が吹き回しによって強く吹く所を言う
とぼ 玄関 
入り口
とぼう 玄関 
入り口
とめあな 死者を埋める穴は必ず葬式の当日に掘る、前日にほるのをトメアナと言って避ける
とめとうば 止め塔場 
三十三年忌に立てる塔場 
杉の生木のイキトウバ(葉の付いたハッツキトウバ、シンツキトウバ)を立てる
ともばらみ 共孕み 
双生児
どようみつめきゅう 土用三つめ灸 
夏土用の三日目に悪い所や痛い所にすえる灸
とりっくら 取りっ競 
取り合う
(そんな物をトリックラするんじゃない)
とりっぱぐる 取りはぐる 
取りそこなう
(貸した金をトリッパクッタ)
とりど 取り人 
桑を摘む人を『桑のトリド』と言う
どろべった べたべたな土 
どろんこ 
土まみれ
(こんなにドロベッタにして)
どろぼうぐさ 泥棒草 
イノコズチ(植)
とんがっちょ 尖っている所 
尖っている物
(トンガッチョをこっちへ向けるな)
とんがる 尖る
とんがる 怒る (そんなにトンガルな)
とんだこと とんでもないこと 
悔やみの言葉として「トンデモナイコトでございました」を使う
どんどんめぐり ぐるぐる回ること 
回転すること 
右往左往すること
(ドンドンメグリしたら目が回った)
(あんまり忙しいんでドンドンメグリしてる)
どんやつき 基礎工事の地固め 
太い丸太で土を搗き固める音と動作による
どんりゅうぼうず 体の弱い子を丈夫に育てるため太田市の『子育て呑竜』に願掛けをする、その子供を言う

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