じおうさま 十王様 
一月と八月の十六日に醤油飯を炊き仏壇に供える
しおる 枝折る 
木の枝を折って道しるべにする意から転じて枝を折ること
じができる 字が出来る 
勉強が出来る
(奴はジガデキルな)
しかばな ねじばな(植)
もじずり(植)
しき 方 
まあまあ
(これだけ人数が集まればいいシキだ)
じぎょう 地形 
家屋の基礎の構造から転じて基礎工事のこと
(やっとジギョウが終った)
しくたらかし やりかけ 
中途半端
(こんなシクタラカシの後始末は御免だ)じぐるま
しこう 施行 
支度 
用意 
準備
(いま出掛るシコウしてるから待ってくれ)
しこうばる 施行張る 
形式ばる
(そんなにシコウバル必要はねえだろう)
じごくぼし 地獄星 
老齢になって顔や手に出来る黒い斑点
しじゅうくはい 四十九杯 
米を椀の蓋で四十九杯計って布の袋に入れ寺に渡すと四十九日の間仏に供えてくれる
じじばば 翁嫗 
春蘭 
春蘭の花の形による
じだい 時代 
季節のこと
(ジダイに合った物を着ないとおかしいよ)
したけ 南東風 (シタケが吹いて春らしくなった)
したじ 醤油
じだんぼ どんぐり 
樫や櫟などの実
しちばんげ 七晩げ 
バンゲは夕方のこと 
夏土用の一週間を言い藁を束ねて家の前で燃やしこれに暖まるとハヤリヤマイにかからない
しちっくでえ くどい (まったく話しがシチックデエな)
じちょう 地固め 
基礎工事
(今日からジチョウを始める)
しっかり 十分 (もうシッカリ御馳走になりました)
しっこし 意気地 (ほんとにシッコシのねえ奴だ)
しったてる 立てる 
上げる 
持ち上げる
(いいかげんで腰をシッタテロ)
(机のそっちがわをシッタッテくれ)
じっか 一面に 
沢山、但し柿がジッカに採れる・金がジッカにあるなどとは言わない 
主として沢山より一面にの場合に使用する
(草がジッカに生えてる)
(柿がジッカになってる)
しっちくもっちく のろのろ (シッチクモッチクやってるとなかなか終わらねえぞ)
しっちげる 挫く 
捻挫する
(足首をシッチゲタ)
しっちゃかめっちゃか めちゃめちゃ 
めちゃくちゃ
(こんなにシッチャカメッチャカにしちゃあ使い物にならねえ)
(まったくシッチャカメッチャカな奴だ)
しっちゃばく やぶる 
裂く
(今日の新聞をシッチャバイチャだめだぞ)
しっちょる 背負う (そんな大きくなった子をシッチョッテ大変だろう)
しっちらかす 散らかす (こんなにシッチラカシテ)
しっつまじる 抓る (あの子が僕の手をシッツマジッタ)
じでんしゃ 自転車
しところ ふところ (落とさねえ様にシトコロへちゃんと入れとくよ)
しどめ くさぼけ(植)の別称
しとっぽい 湿っぽい (この洗濯物まだシトッポイぞ)
しにがらす 死に烏 
人が死ぬときに鳴きたてる烏
じねくれる じれる 
すねる
(何をいつまでジネクレてるんだ)
じばえ 地生え?
現在住んでいる所に生れ育った人
(あんたはジバエだからこのへんの事は良く知ってるだろう)
しばや 芝居
しび
しびをはる 野外の交媾
じぶくれる 思い通りにならず不機嫌な様子 (何時までもジブクレてるんじゃあない)
しぶったい 渋い (この柿はまだシブッテエ)
しぶと 死人
しぶらかぶら しぶしぶ (何を言い付けてもシブラカブラなんだから)
じべた 地面 (ジベタに座っちゃだめだ)
じべった 地面 
ジベタ
しっぱね 尻跳ね 
跳 
衣服などに跳び散った泥
(シッパネが上がっちゃった)
しりっぱね 尻っ跳ね 
跳 
シッパネ
しっぽり しっぽ、動物の尾のことは言わない (大根のシッポリ)
(沢庵のシッポリは捨てろ)
しまいしょうがつ 終い正月 
納い正月 
一月二十日に正月棚を片付ける この日をシリマクリと言い子供達が他人の着物の裾をまくって歩く
しみる 湿る 
濡れる
(雨が激しいんで靴下がシミっちゃった)
しゃあつく 平気な 
しらばくれる
(金を返せと言ってもシャアツクな顔をしてやがる)
じゃがら じゃがいも 
馬鈴薯
じゃくろ ざくろ(植)
じゃしき 座敷
しゃしみ 刺身
しやっかき しわんぼう 
けちんぼう 
しみったれ
(あのシヤッカキめ百円の金さえ出したがらねえ)
しゃっきら 尺取り虫(昆)
ドビンオトシ
しゃっちょこだち しゃちほこ立ち 
逆立ち
(お前シャッチョコダチできるか)
しゃっちこばる 体を固くする 
かしこまる
(あの婿さんすごくシャッチコバってる)
しゃっつら (生意気なシャッツラしやがって)
じゃひ 蛇皮 
皮膚がでこぼこなこと
じゃひっつら 蛇皮面 
皮膚がでこぼこな顔
しゃべくる 喋る (やたらに他人の悪口をシャベクルな)
じゃまっけど じゃま (そこに立ってちゃジャマッケドだ)
じゃみ 織物の残り糸
じゃら じゃがら 
馬鈴薯
しゃれのめす 洒落のめす 
必要以上にお洒落をすること
(あんなにシャレノメシてみっともねえな) 
じゃんか 長短不揃いなこと (ずいぶんジャンカに芝を刈ったな)
しやんぼ しわんぼう 
けちんぼう 
しみったれ 
シヤッカキ
じゃんぼん 葬式 
葬列の鐘と太鼓の音による
じゃんぼんまわり じゃんぼん回り 
ニワマワリの方向 
左回り
じゅうごにちがゆ 一月十五日の小豆粥に繭玉だけを入れた白粥を作り三口は吹かずに食べる、塩気無しで食べるかもし塩気の物を食べるときは箸を替える
じゅうく 口答え 
文句を言う
(つべこべジュウクを言うな)
じゅうごにちしゅうがつ 十五日正月 
一月十五日 
小正月
じゅうにてんさま 十二天様 
蚕神 
オシラ様とも言い神棚に祭ってある ジュウニゼンサマ
じゅうはちがゆ 十八粥 
十八日の朝食べる粥
じゅうもんじ 十文字 
十字路
(あのジュウモンジを右に曲がる)
じゅうろうた 十郎太 
背負子を背負うときの藁製の背当て
じゅうろくんでんじ 十六善神 
繭玉 
十六善神は養蚕の神であるが転じて繭玉のことになった
しょい 醤油
しょいあきない 背負い商い 
行商
しょいだい 背負子 
ショイデエ ショイデ ショイバシゴ
しょいのみ 醤油の実 
醤油を搾った後の搾り滓 
御飯のおかずにする
しょいばしご 背負い梯子 
背負子 
ショイダイ ショイデエ ショイデ
しょいぶくろ 岩芝と言う草を茹で細い縄にして編んだ背負い袋 
セエブク
しょいまくれる しょいは背負うで共に・一緒にの意、まくれるは転げ落ちる・崩れるの意 巻き添えにして崩れる (山崩れでそばの太い松もショイマクラレた)
しょうがつだな 正月棚 
楢や櫟の板を四枚並べて麻でしばり棚を作る、歳神様のお札・幣束・榊・神酒を供える
しょうがつがら 一月十七日 
正月の翌日
しょうこうばな 焼香華 
十五糎程の細い竹の棒に色紙を付けたもので焼香の時めいめいが仏前に供える 
手華
じょうご (ジョウゴをきつくしておかないと水がもっちゃうぞ)
じょうすい 上水?
用水の水でなく湧き水を利用できる田
しょうずか 升ずか 
一升の麦などの種が蒔ける広さ
しょうでんさま 聖天様(大聖歓喜天)?
しょうなし 性無し 
根性無し
(何をやらせても泣きごとばっかりでまったくショウナシだ)
しおっけ 塩気 (この汁はシオッケが強すぎるな)
しょんべん 小便 
約束を反古にすること
(買うと決めておきながらションベンされちゃった)
しらい 白和え 
葱のシライ
しらがだいろ 白髪太郎 
栗毛虫 
シラガダユウ
(栗の木にでっかいシラガダイロがいるぞ)
しらがだゆう 白髪太郎 
栗毛虫 シラガダイロ
しらしらあけ 白白明け 
夜明けの僅か明るくなって来た頃
(シラシラアケになって来たから出掛けるか)
しらばっくれてる 味がはっきりしないこと (この芋の煮付けシラバックレテルな)
しりつ 手術
じりやき 小麦粉の練ったものに種々な具を入れ鉄板で焼いた物
しれい 白い
しれい 曼珠沙華 
葉無し花無し 
葉見ず花見ず
しれりしれり こちらを意識しながら気にしていない様なそぶり 
横目でちらちら見ている様な態度
(あの人はなんとなくシレリシレリしている)
ーしろ ーしなさい (早くシロ)
ーしろい ーしなさい (早くシロイ)
じろうのついたち 二月一日 
二郎の一日 
「二郎の朔日黄金で祝う」と言って簡単な料理で祝う
しろくろ 白黒 
丁半博打
(シロクロなんかやってると警察に捕まるぞ)
しんかんもり 人参・牛蒡・大根・竹輪・こんにゃくを煮て松竹梅の絵皿に盛り祝いに使う 内容は異なるときもある
じんぐりばんぐり 順番 (隣組長はジングリバングリやる事になっている)
しんこ 新子 
今年生えた竹
じんじく 調和している 
適合している
(そのネクタイはその服にジンジクしている)
しんしょうまわし 身上回し 
家計
(うちでは母がシンショウマワシをしている)
しんとーば
しんしょうわたし 身上渡し 
身上を若い者に渡すこと
しんだもんびんぼう 死んだ者貧乏 
死んでしまった者が一番損をする
(彼も死んでしまって一緒に来られなかったな、全くシンダモンビンボウだ)
しんね 知らない (そんな事シンネなあ)
しんねりがんじょう しんねり頑丈 
見掛けは弱弱しそうだが身体が丈夫なこと
(この子はなかなかシンネリガンジョウだ)
しんねりじょうぶ しんねり丈夫 
シンネリガンジョウ
しんのみ 汁の実
じんばら 人腹 
内蔵 
人間以外に使う場合もある

Copyright (C)  1999 by T.Nakajima & KAIIC