ーの (あそこが俺が客だ)
ーでしょう 
女言葉
(昨日見たガ)
(さっき食べたガ)
ーじゃあないの 
女言葉
(さっきそう言ったガ)
かあべえ 買おう (よしその値でカアベエ)
かあら
かあら 河原
かいごっちょ 貝 
貝殻
かいこびよう 蚕日雇 
養蚕の手伝いの人
かいこむ 汲み入れる (風呂の水をカイコム)
かいこやすみ 蚕休み 
蚕は成熟するまでに四回休むこれ四眠と言う 
この休みの間は桑を食べない 
一眠−しじやすみ 
二眠−たけやすみ 
三眠−ふなやすみ 
四眠−にわやすみ
かいしばい 買い芝居 
金を払って頼む芝居
かいはじき 貝弾き 
竹を七つに割ったものを土を盛った墓の回りに曲げて差す 
イヌハジキ 
オオカミヨケ
かいようし 買い養子 
戦前は長男は徴兵されなかったので徴兵逃れの為に不人になった屋敷を買いとりそこの長男になった
がいろっぱ がいろ(蛙)っ葉 
おおばこ(植)
がいろっぱたき がいろ(蛙)ぱたき
蛙が腹這った様な形に強く倒れること
(はたきつかるで叩きつかること)
(ガイロッパタキになった)
かえろんご カエロ(蛙)ンゴ(子)
蛙の子 
おたまじゃくし 
カエルンゴ
かきだれ 幣束
かぎっつるし 鍵吊し 
囲炉裏の自在鍵を吊す部分
かきはな 掻き花 
にわとこ・ぬるでの木を花掻き鉈で削って作る木花 
八段花・十六段花と言いまた八段菊・十六段菊とも言う 
一月十四日に作り十五日に神棚などに供える 
ケズリバナ
かきもち 柿餅 
小麦粉またはもろこし粉に皮のままの柿を熱湯で練り混み延ばして焼いたもの
かきまもり 子供の着物の背に付けるお守り
上が緑下が赤の布で中に綿をいれ柿の実の様に作る
かくしぜに 死者の小使い銭として帷子に小銭を麻でしばり付けてやる
かくしもち 一月十五日に搗く餅
かくべ(え) 角兵衛獅子が体をふたつに折るところから二倍になることを言う (うまく売れたのでカクベ(エ)になった)
かぎっちょ 角形に曲がったもの (カギッチョに曲がっている)
かぎんこ 角形に曲がったもの (カギンコになってる)
かくし ポケット
かくねっこ かくれんぼ
かくねる 隠れる
がくら 水中で岩などが積み重なって隙間になっている様なところ
かくらんよけ かくらん(暑気当たり)をしないため菅笠などを被ること
かけお 懸魚 
囲炉裏の自在鍵を止める魚形の木
かけしょうがつ 一月二十日 
シマイ正月とも言う 
歳神を祭った棚を片付ける
かけながし 曼珠沙華の根などを流れる水で晒すこと (カケナガシにする)
かげのぞき 訪問すること 
顔を見せること
(彼はこの頃カゲノゾキもしねえ)
かげのたわら 陰の俵 
米俵を陰で支えるもの 
芋類のこと
かけりっこ かけっこ 
かけくらべ
がさ 嵩 
(水を吸ってガサがふえた)
かさのいえ 笠の家?
その土地の草分けの旧家
がさばる 嵩ばる 
嵩が多い
(だいぶガサバッテルが持ちきれるか)
がさっかぶ 灌木や草がびっしりと茂っているところ
かさっぺた かさぷた
かざりだんご 飾り団子 
葬儀のとき祭壇に飾る団子
かさる 触れる 
さわる
(薔薇の枝にカサッて手に引っ掻き傷を作った)
がしょうき 乱暴 
頑丈 
仰山
(あまりガショウキにうごかすな)
(随分ガショウキに作ったな)
(えらくガショウキに芋を煮たな)
かじっか 鰍 
河鹿
かしらう 関わりあう (あまりカシラワず放っておけ)
がしゃこら がしゃがしゃ 
織機の音など
(夜おそくまでガシャコラ機を織ってる)
かず
ーがす ーです 
ーございます
(行くのは私ひとりでようガス)
かずける 他の責任にする 
だしにする
(雨降りにカズけて今日は休もう)
かぜのかみおくり 風邪の神送り 
流感が流行ると御輿を担ぎ空鉄砲を打ち鳴しながら隣村との境から風邪の神を送り出す
かぜまつり 風祭り 
風害よけの祭り 
長い竿の先に草刈鎌を結びつけ山の上や庭に立てる
かせる かぶれる (漆にカセタ)
かたい 固い 
しっかりしている 
ちゃんとしている
(あの人は義理がカタイ)
かたけ 片食 
かつて一日二度の食事の一度をヒトカタケと言いそれが主食の意となった
(旨いからって芋ばかりカタケに食うな)
かたしょうじん 片精進 
昼食後に集まり一食だけ祭りなどの飲食をすること
かたそで 片袖 
死者の着物の片袖を取って物陰に吊し四十九日間乾かぬように水をかける
かたっけ 雪の下(植)
かたっぽ 片方 (手袋のカタロッポを無くした)
かたばりっか 強情 
曲がった事の嫌いなことまたその人
(あの人はカタバリッカだからな)
かたびっこ 対のものが揃わないこと 
左右不揃いなこと
(この靴カタビッコだ)
かたっかわ 片側 (あの道カタッカワ工事してるぞ)
かたっぺら 片方 
片側 
半分に千切るキップなどの片方 
比較的薄いものの場合に使う
(ハンバアガーのカタッペラだけ食べるんじゃない)
かちくるみ くるみ(植)
勝って来る身として出征するときに持ってゆく
がちゃがちゃ くつわむし(昆)鳴き声による
がちゃこら がしゃがしゃ 
がしゃこら同意
がちゃまん 昭和20〜30年代の織物景気のころがちゃんと織機の音がすれば万の金が入ったという好景気の譬え
かちわる 叩き割る (静かにしねえと頭をカチワルぞ)
かちんぐり かち栗
かっくらす 殴る (生意気言うとカックラスぞ)
かっくるむ 掻き混ぜる 
掻き混ぜてまぶす
(その団子を餡ににいれてカックルンデくれ)
かっけなす けなす (俺の言うことをなんでもカッケナシやがる)
かっこ 下駄の子供語
がっこっこ 学校っ子 
学校へ行っている子供
かったるい だるい 
たいぎ 
もどかしい
(今日は何となくカッタルイ)
(カッタルイ仕事っぷりだな)
かっちんぐり かち栗
かっつく とどく (今の給料ではとてもカッツカない)
かっぱ 稲や麦を刈った後の株 
これを取り除くことをカッパヌキと言う)
かっぱく 掻き除く (草の根をカッパク)
かっぱじく 掻き除く (その辺の草をカッパジいてくれ)
かっぱらい 山林の下草を刈り払うこと
かっぺがし 籤の一種
かっぺがす 引き剥がす 
剥がす
(あの壁の広告カッペガシてしまえ)
かつぶし 鰹節
かっぱがみ 合羽紙 
油紙 
桐油紙
かてっぽ 片方 (手袋をカテッポ無くした)
かとうきん 科頭金 
祭りなどの費用の割り当て
かどぐち 門口 
入口
ーがな ーだろう 
ーじゃあないか
(さっき言ったガナ)
(駄目だガナ)
ーがね ーだろう 
ーじゃあないか
(昨日見たガネ)
(そら来たガネ)
かなじむ けちけちする 
もの惜しみする
(そんなぼろ靴を履いてカナジムのもいい加減にしろよ)
かなっこおり 金凍り 
手や足が冷えきった状態
(寒くて足がカナッコオリだ)
かなび 直接強い火に当たると脛などに出来る斑点
かにいろ 蟹色 
蟹の色 
赤茶色
かねだま 金玉 
火の玉 
現金収入
(屑繭は私のカネダマです)
かのう 火農?
焼き畑農業 
カノ カノヤキ
かばる 飯粒などが固く乾き付く状態
かびたりもち 川びたり餅?十二月一日に餅を搗き河童に引き込まれない様水神様に供える 
カワピタリモチ カワッピタリモチ
かぶりをふる かぶりを振る 
頭を振る 
いやいやをする
かまぎっちょ とかげ(爬虫)
かまっぷたもち 釜蓋餅 
八月一日は地獄の釜の口開けなので小麦粉の焼き餅を作る)
かまのくちあけけ 八月一日は地獄の釜の蓋が開いて仏様が出てくる日
かまのくちあけもち 八月一日の釜の口開けの日に作る餅か小麦粉の焼き餅で仏様に供える
カマプタモチ カマノクチアケモチ
かみなりまめ 雷豆 
節分の豆を少し神棚に残しておき初雷のとき落雷避けのために家中で食べる
かやごさい 萱こしらえ 
萱葺き屋根の葺き替えに使う萱の用意をすること 
カヤヅクリ
かやば 萱場 
共有の萱刈り場
から 全く 
全然 
駄目なときのみに使う
(昨日は釣れたが今日はカラ駄目だ)
(どうしたカラ元気がねえな)
からあそび 空遊び 
仕事をしないこと
(俺にばっかり仕事をさせて奴は全くカラオソビじゃないか)
がらがらばた がらがら畑 
石の多い畑
からちご 翁草(植)カワラチゴ
からっかみなり 空雷 
雷雨のとき雨は降らずに鳴る雷
がらり 急に 
いちがいに
(ガラリ天気が変わった)
がらんど 空洞 
からっぽ
(あの小屋はガランドで誰も居ない)
かんからちん 空き缶
かんかん 大きめな空き缶
かんかん 噛むの幼児語 (良くカンカンするのよ)
かんかん 貫貫 
目方
(これは相当カンカンがあるな)
がんずく 感付く (隠しておいたのにガンヅカれた)
かべなり 他人の言いなりなこと (奴はカベナリだ)
かるうと 家郎塔
かれい 家例 
それぞれの家が持っている餅縁起・茄子縁起などの縁起
かれっこ 枯れ木 
立ち木でなく薪になる程度のもの
がわ まわり 
(ガワの者は口を出すな)
かわばたがみさま 川端神様 
川神様
かわらせきれい 河原鶺鴒 
背黒鶺鴒
かわらだ 石・砂が多く保水の悪い下等な田
かわらちご 河原稚児 
翁草のこと
かわりもの 変わり物 
日常作らない料理 
カワリモン
かわっぱ(ぺ)た 川端 
川岸
かわっぱた 川っ端 
河岸
かわっぺた 河岸
かわっぺり 河縁
ーがん ーのもの (この菓子は俺のガンだ)
がんしょう 願生 
(男の子が生まれるようにガンショウを掛けた)
かんじんより 観世こより 
こより
かんそう 乾燥 
乾燥芋のこと
がんだいづくり 昔の棺は四方に廂が出ていたのでその様な造りの家をいう
かんだしぼう 掻だし棒 
かまどの熾などを掻だす鉄め棒 
カンダシ
がんにかけて 必ず 
常に
(酒を飲む席にはガンニカケテ顔を出す)
かんぶりをふる かぶりをふる 
首を横に振る 
不承知
かんます 掻き回す (豆を煮るときカンマシチャ駄目だ)
かんます 混乱させる (奴はすぐカンマスからなかなか話しがおっつかねえ)
かんまぜる 掻き混ぜる (餡のなかへ餅を入れて良くカンマゼル)
かんなぎ 薪の一種 
薪と粗朶の中間のもの

Copyright (C)  1999 by T.Nakajima & KAIIC