いい ゆい(結)集落の何軒かが農事・養蚕など仕事を手伝いあうこと 
イイシゴト・イイデマ・イイガエシ
いいからかん いい加減 (まったく言うことがイイカラカンだな)
いいつぎ 隣家から隣家へ伝言を伝えてゆくこと
いいとこばんば 良い所 
相手に行き先を教えない子供言葉
何処へゆくんと聞かれたときイイトコバンバと答える
いいなりごんべえ 他人の言いなりになること 
その人
(彼はイイナリゴンベエだ)
いかんべ 良いだろう (こんなもんでイカンベ)
いかんべ 良いか? (これでヨカンベ?)
いがねえ 行かない
いぎてえ 行きたい (俺も一緒にイギテエ)
いぎたねえ 汚い一性質などが (こそこそ悪口を言って回ってイギタネエな)
いきぼん 八月十五日に嫁が里帰りすること
いぐ 行く (遊びにイグ)
いくじがねえ うっかりした 
気が付かなかった
(俺としたことが忘れてしまってイクジがなかったな)
(こんなことに気が付かずイクジがなかったな)
いけしゃあしゃあ 図々しく平気な顔をしていること (あの野郎イケシャアシャアな顔してやがる)
いけずうずうしい 図々しい
いげねえ 行けない (今日は遊びにイゲネエ)
いげねえ いけない (そんなことをしてはイゲネエ)
いごう 行こう
いごく 動く
いさみだる 八木節の囃子に叩く樽
いじがやける 意地が焼ける 
じれったくて苛々する
(のろのろしてるんで見ているだけでイジガヤケル)
いじいじ じれったくて苛々する (じれったくてイジイジするなあ)
いじくる いじる
いじっこ 岩芝で編んだリックサック状の物入れ
いじっこ 意地っ子 
養子を貰ったあとで生まれた子
いしべろ 曼珠沙華
いしべろったま イシベロの球根 
飢饉のとき食料とした
いじめ 嬰児を入れておく藁で編んだ籠状の物
いしんぐるま 石車 
円い小石を踏んで滑ること
いしんごづき 喧嘩のとき石で相手を殴ること
いずち 傷口がなおって肉が盛り上がること (イズチがあがってきた)
いたっきれ 板切れ
いちがいに 一概に 
急に
(イチガイに天気が悪くなった)
いちげいに 一概に 
単純に
(イチゲエニ決め付けるわけにはいかねえ)
いちける 載せる
いちげんまけ 一見負け 
結婚式で貰い方の一見の人数が呉方より少ないこと
いちころ 一度で負かす 
一度でやっつける
いちまけ 一族 
マケはマキで同一の血族団体
いっか 何日 (あとイッカで出来上がる)
いっかいこっきり 只一度 (勝負は一回こっきりだぞ)
いっけうち 一家内 
一族内
いっける 載せる
いっしょうまき 一升蒔 
田畑の広さを表す 
一升の種の蒔ける広さ
いつつめ 婚礼後五日目
いっちける 載せる
いっちょうらい 一張羅
いっぺえ 沢山 (魚がイッペエ捕れた)
いっぺえ 一杯 (イッペエ飲め)
いどころね 寝床以外でうたた寝などをすること
いぬころし 野犬捕獲人
いぬころもち 犬ころ餅 
麦蒔きが終わると搗く餅
いぬはじき 犬弾き 
埋葬
(土葬の場合)
いぬばらみ 犬孕み 
お産の軽い人
いぬとうば 犬塔場 
犬が死んだ時双またの木を割りそこに経文を書いて三本辻に立てる
いのちさだめ 麻疹
いびい いぶい 
けむい
いぼたがえる ひき蛙
いまっと もっと 
更に
いみきり 忌み切り 
お棚上げ・壇払いともいい新仏の位牌を仏壇に入れる
いもうえつつじ 芋植えつつじ 
やしおつつじ 
この花の時期が里芋の植え時
いもうえばな やしおつつじ
いもごしらえ 芋拵え 
里芋料理 
茹でるだけの様な簡単な物
いもぼたもち 芋牡丹餅 
うるち米に里芋をいれ粘り気を増して作った牡丹餅
いらい 偉い (イライ人だ)
いり 入り 
山の方へ入った所
いるり 囲炉裏
いれぐも 入れ雲 
北西へ移動する雲
いんきょめん 隠居免 
隠居するとき持って出る山林など金荷なる物 
インキマメン  
あてにしない狭い土地をこのように言うこともある

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