per(英)による 一個当たりの値段 (どれでも十円パだ)
はあ もう (ハア帰るか)
(ハアこんなもんで良いかな)
ばあさんかぶり 婆さん被り 
手拭いを髪の後ろから前に回して端を挟みこむ
ばい ばかり (良く寝てバイいるな)
(雨バイ降ってる)
はいく 早く (ハイク歩けよ)
(ハイク来い)
はえ(い)によう 蠅に酔う 
蠅の止まった食物を食べて腹をこわすこと
オタナサガシの粥を食べると効力があるという
(ハイニヨッテ酷い目にあった)
はえらかす 生えらかす 
生やす
(偉そうに髭なんかハエラカスな)
はおりおとこ 羽織男 
洒落男 
仕事嫌いな男
はかまぎ 袴着 
五月五日に男の子に着せる晴れ着
はがむ 幼児がはにかむこと (この子はもうハガムよ)
はがゆってえ はがゆし (はしはししねえで全くハガユッテエな)
ばくめし 麦飯 
大麦を挽き割り麦にせず搗いたままで炊いたもの
・・はぐる ・・そこなう (取りハグル)
(見ハグル)
・・っぱぐる ・・そこなう (行きッパグル)
(食いッパグル)
はさみむし 挟み虫(昆)
鍬形虫
はしっけえ はしっこい 
素早い 
賢い
(ちょこまこハシッケエ子だ)
(良く気がついてハシッケエ子だ)
はしった 走った 
行った 
過ぎた
(正月もハシッチャッタな)
はしはし はきはき 
さっさと
(もっとハシハシ働け)
はしはんぱ 端半端 
半端なこと
(これではハシハンパだから数を合わせろ)
はじめことようか
はしりくち 彼岸会の最後の日
はた 機 
織機
はたおりぎっちょ しょうりょうばった 
二本の後足を持つと逃げようとして跳ねる動作を繰り返すこれを機織りに見立てたもの ハタオリバッタ
はたおりばった しょうりょうばった 
ハタオリギッチョ
はだかっこ 裸っ子 
羽毛の生えないかえったばかりの幼鳥
はたきっつける 叩きつける (そんなにハタキッツケたら壊れるぞ)
はたきっつかる 叩きつかる (躓いてハタキッツカッタ)
はたっころがる はたっ転がる 
叩きつける様に転がる
(滑ってハタッコロガった)
はたっころがす はたっ転がす 
叩きつける様に転がす
(生意気言うからハタッコロガシテくれた) 
はたっころす 叩き殺す (生意気言うとハタッコロスぞ)
はたっこわす 叩き壊す
ばたんきゅう すもも 
『巴旦杏』の誤りと思われるが巴旦杏とは全く別物
ばたんきゅう 『ばたん』と倒れて『きゅう』と失神するの意の子供言葉
はたし 織機
はだしまつり 裸足祭り 
お百度参り
はたむすび 機結び 
割り結び
ぱち 止められていない 
閉じられていない
(袋の口がパチだから中の物を落とすなよ)
ぱち 人手間 
十人手間なら十パチと言う
ばちったかり 罰ったかり 
罰の当たった人 
罵倒語
(あのバチッタカリめ)
はちっかわせ 弁当の量を増やすため蓋にも飯を詰め上下を合わせること
はつうみ 初産み 
初産
はっさくぜっく 八月一日 
婿や嫁は赤飯を持って実家へ行く
ばっかりめし 麦ばかりの飯 
スッピキワリ
はっくらかす 殴る (生意気言うとハックラカスぞ)
はっくりけえす 張り倒す (生意気言うとハックリケエスぞ)
はっこい 早く来い (ぐずぐずしてねえでハッコイ)
はっこくる 殴る (生意気言うとハッコクルぞ)
はったおす 張り倒す
ばったり 箱形の水受けを二つ付けた二メートル程の簡単な水車 
主として米搗に使用する
はっちょうじめ 八丁注連 
疫病神が入らない様にカキダレ(幣束)を八つと草鞋または草履を縄に吊し集落境に立てる 
六月十五日の天王様の日に行う
はで 刈り取った稲などを掛けて干すため丸太を組んだもの
はなあげゆわい 花あげ祝い 
新しく炭焼き窯が出来た祝い
はなざく 冷や飯を蒸して温めると米粒の弾力が無くなり性が抜けてまずくなる状態
はなだんご 花団子 
米の粉に種々な色粉で色を付けた団子 
味は付けない 
二月十五日の涅槃会に寺で作る
はなむすび 花結び 
花結び草履 
アシナカ
はならかす 引き離す (百メートル競争で皆をハナラカシて一番になった)
はぬかり 歯泥濘り 
御飯を炊き損なって歯が泥濘を歩く様に粘ること
(炊き損なって御飯がハヌカリがする)
はねっと 跳ねっ処 
谷川に石を置いて跳ねて渡る所 
湿地
はねらかす 撥ねらかす 
撥ねらす
(そんなに水をハネラカスな)
はびしょ 屑繭
ばひふ 馬脾風 
ジフテリヤ
はま 車輪 
輪状の物
(自転車のハマが曲がっちゃった)
ばやっこ 奪い合う (一つの玩具をバヤッコしちゃ駄目だ)
ばやっくら 奪い合う (一つの玩具をバヤックラするんじゃない)
はやっこじはん 早こじはん 
早めのコジハン
はやらかす 生やす (髭をハヤラカス)
はやらかす 流行させる (変な歌をハヤラカシタもんだ)
はやみち 早道 
近道
(ハヤミチして行くか)
ばやかす 化かす (狐にバヤカサれた)
ばやくらかす 化かす (あの辺は狐が出てバヤクラカスぞ)
はらさんざ 腹一杯 (あーハラサンザ食った)
ばらだま ばらばらな弾丸 
散弾
はらっかわせ 腹交わせ 
尾頭付きの魚を供するとき腹合わせに並べること)
はらっぴり 下痢 (昨日からハラッピリで困った)
ばらびく 薔薇の棘で引っ掻き傷を作ること 
引っ掻き傷
ばらをひく 薔薇を引く 
薔薇の棘は痛いところから悪口などを意味し、悪口を言ったり立場が悪くなる様なことを言いふらすこと
(あの人はバラヲヒクから気をつけな)
はらみばし 孕み箸 
ぬるでの木で作る上下が細く中が太い箸 一月十五日の粥を食べるのに使う
ぱらんぱらん いい加減 (まったくバランパランな奴だ)
はりっか 穴のあいた所に同じ様な材質の物を張り付け補修したもの (この障子はハリッカだらけだな)
はりめど 針の糸を通す穴
ばんげ 夕食 (バンゲの後で行くよ)
ばんげし 晩方 
夕方
(明日のバンゲシ行くよ)
はるた 春田 
一毛作の田
はんごろし 半殺し 
うるち米で炊いた御飯を粒が残っている程度に搗くこと 
バンダイモチなどにする
はんたいがし 反対河岸 
反対側
(あの道のハンタイガシの家)
はんたいげ(え)し 反対返し (靴がハンタイゲ(エ)シだぞ)
ばんだいもち 山の神の祭りに作る餅 
蒸したうるち米を切り株の上でハンゴロシ程度に斧の背で搗き二センチ程の厚さに延ばして串にさし砂糖味噌をつけて焼く
ばんちょばんちょ 度ごと (バンチョバンチョ付き合っちゃいられない)
はんなぐる 殴る (生意気言うとハンナグルぞ)
はんま ちゅうとはんぱ 
いい加減
(奴の仕事は本当にハンマだ)
(まったくハンマな奴だ)
はんみち 半道 
半里 
約二キロメートル
はんぺた 半分 
片側
(この梨はハンペタ腐ってる)
はんめし 半飯 
大麦の挽き割りにしないものと米と半々で炊いた飯

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