熊本県最北端で筑後川上流に位置する人口1万人の小さな町、先祖が250年前より育ててきた杉の山が全面積の75%を占めており、この『小国杉』による林業の町である。しかし昭和30年頃は16,000人の人口が半減し、昭和45年には過疎地域の指定を受け、昭和59年(1984)国鉄宮原線が廃止された。しかしこの年に新しい町長となった宮崎暢俊町政の強力なリーダーシップと思い切った人材活用により町づくりのコンセプト『悠木の町づくり』が始められた。小国杉で駅跡地に建築された『ゆうステーション』間伐材を使用した日本一の木造建造物『小国ドーム』、そして『林業総合センター』は建築デザイナー葉祥栄氏の設計で1989年目本建築学会賞をとった。更に研修センタ一『木城館(もっこrかん)』『れすとらんピラミッド』をはじめとして若手建築家達が小国杉を用いてつくった官・民の数々の建造物。小国の人材育成を目指して1997年秋より『九州ツーリズム大学』が開校した。又小国出身の偉人を継承する『北里柴一郎記念館』と共に年間80万人と言われる来町者の心を引き留める魅力を創り出している。
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